今日は、「質問に答えられない人っているよね」という話をしたいと思います。
え?と思う人もいるかもしれませんが、「質問に答える」というシンプルなことができない人が多いんですよ。
逆に言うと、「質問に答えられるようになる」だけで、コミュニケーションの質が格段に上がります。
これって、プライベートでも仕事でもすごく大切なことですよね。
ちなみに私はサラリーマンになってしばらくは、「何を言っているかわからない!」とよく怒られていました笑
今日は、「質問に答えられない人の特徴」を紹介したあと、「質問に答えられるようになる2つのポイント」を提案します。
「え??質問に答えて!」などとよく言われる人は参考になると思います。
なぜなら、本人は気づいていないから・・
ではいきましょう。
質問に答えられない人の3つの特徴
「質問に答えられない」ってどういうこと??って思う人もいるかもしれません。
質問に答えられない人の特徴を3つ紹介しますね。
これの逆をすれば、「質問に答えられる」ようになるからです。
- 最初に答えを言わない
- 言い訳や説明をはじめる
- 途中で何を話しているかわからなくなる
これ、それぞれが繋がっていることでもあるのですが、ひとつずつ説明しますね。
※ちなみに補足ですが、何も生み出さない雑談や、話自体を楽しむ場面では関係ありませんので悪しからず。
最初に答えを言わない
まずもっともわかりやすいのはこれです。
たとえば、こんなやり取り
A「明日は来られますか?」
B「明日は実は午前中に予定があって、子どもの迎えがあるんですよ。最近なかなか車に乗ってくれなくて・・・結構時間がかかっちゃうんです。この間なんて、車に乗るのに20分もかかったんですよ。大変でした。少しだけ遅れるかもしれないのですが、行けます!」
来られるか来られないか、教えてくれ!って感じですよね。こんな感じで答えてほしいです。
A「明日は来られますか?」
B「行けます!ただ、少し遅れるかもしれないです。子どもがたまに全然車に乗ってくれなくて・・遅れたらすみません!」
A「あ、大丈夫ですよ!大変ですよね」
B「この間は乗るのに20分もかかっちゃったんですよ・・でも、遅れたとしても数分だと思いますので!」
のような感じ。
補足説明は、求められてから提供するか、必要と思われる部分だけに留めるのがいいです。
このやり取りで良くないと思うのは、「相手にしばらく想像をさせていること」だと思っています。
来られないの?来られるの??あ、来られないのか・・・来られるんかい!という感じ。
相手の大切な思考力を奪っていますよね。
言い訳や説明をはじめる
こんなやり取り。
ここでは、専門家に意見を求めているような場面を想像してください。
A「この間お願いしていた企画書って今どれぐらい進んでる?」
B「あの件ですが、実はC社の○○さんからの回答がまだ入っておらず、私も何度かメールを送っているんですが反応がないんですよね・・でも、その回答がないと完成させることができないと思っているんです。ただ、D社からの回答は一部入ってきているので、この部分は徐々に進めています。ただ、この部分は・・・」
A「まだ終わってないってこと?」
B「はい」
A「今C社に電話して回答をもらって。D社にもその次に電話をして回答をもらって、D社の部分は今日中に終わらせて。C社の件は回答が入り次第報告して」
B「わかりました」
こんなやり取り、あなたの会社では行われていないですか??
こんなやり取りをしたいものです。
A「この間お願いしていた企画書って今どれぐらい進んでる?」
B「進捗は40%ぐらいです」
A「詳しく状況を聞かせて」
B「C社からは回答が入っていないので、今日このあとプッシュの電話をします。D社は一部回答があるので、進められる部分は進めていますが、残りの部分はC社のあと連絡をします。明後日までには終わらせるよう進めていきます。」
A「了解。C社とD社に連絡したあと、一回状況報告して」
実際、こんなにやり取りが上手く進むことは少ないかもしれません。
また、現実には「どうなってる?」と聞かれる前に報告した方がいいですよね。ただそうもいかないと思います・・
ただ、ここでのポイントは「最初に相手に進み具合を伝える」ということ。
「どれぐらい進んでいるか」が聞きたいことであって、状況ではないからです。
どれぐらい進んでいるか聞いた上で、Aさんは状況を聞こうと思っていたかもしれません。
とにかく、最初に状況説明ではなく、「聞かれたことに答える」が大切です。
相手にイライラされることも少なくなりますよ。
途中で何を話しているかわからなくなる
これもよくあります。先日あった具体例を紹介しますね。一部ぼかしますが・・・保険屋さんに相談をしに行った時の話です。
私「私のレンタルスペースの物件の場合、この付帯保険って必要だと思われますか?○○さんの意見を聞かせてほしいです。」
保険屋さん「実はこの物件では、上の階からの水漏れが3回あって、このオフィスでもびしょ濡れになっちゃったことがあるんですよ。パソコンとかって結構お金かかるじゃないですか。あ、だから、ちょっと金額調べてみますね。あれ・・・これおかしいなぁ。なんだかシステムにアクセスできないなぁ。。これちょっと・・でもこちらの別の保険だと、こういう補償内容になっていて、入る人も多いですよ。ちなみに数ヶ月前にも、この保険に入っていてよかったと言われたところでした。こんなことがあって〜〜〜」
私「すみませんすみません!この付帯保険、必要と思われるかご意見を聞きたいのですが・・それで、私は入るか入らないか決めたいです。
保険屋さん「あ、今システム上、この付帯保険を追加できるのかわからないので、調べますね」
私「わかりました。加入ができるかどうかはわからないから調べていただき、後日回答をいただけるということですね。ちなみに内容としては、この物件では水濡れが3回あったから、発生する可能性はあるということですね。そのリスクと、備品などが壊れてしまうリスクを天秤にかけて、入るか入らないかと、補償金額を決める感じですね」
保険屋さん「そういうことになりますね」
というやりとり。結構内容を端折っているのですが、本当に答えてくれない。
実はこの記事を書こうと思ったきっかけの出来事です笑
全然質問に答えてくれず、時間がもったいなすぎて、「一旦、質問に答えていただけると助かります」とお伝えしたほどでした。
ただ、ここまでの経験はあまり多くなくても、コミュニケーションって仕事でもプライベートでもたくさん起こっているんだろうなぁと思いました。
これ、本人は気づいていないかもしれませんが、言葉を選ばずに言うと「頭が悪いな」と思われてしまいます。
じゃあどうすればいいか?が問題ですよね。次にいきましょう。
どうすれば質問に答えられるようになるか?意識するべき2つのポイント
前述した通り、「質問に答えられない人」は一定数います。
調査していないのでわかりませんが、なにかコミュニケーションを必要とするサービスやお店では、半数ぐらいの人が「よくわからない回答」をしてくるイメージです。
それもあってか、「的確・端的な回答」をしてもらえると、感動すら覚えます笑
私のように「普通の頭脳」しか持っていない人にとっては、的確だったり端的な回答だと理解しやすいんですよね。
だからこそ、「普通に答える」だけで「デキる人」と思われますよ笑
で、そのコツはシンプルです。2つあります。
- YESかNOで一旦答える
- YESかNOで答えられないものは、一旦一言で答える
この2つです。
「来られる?」という質問に対しては、まずは「行けます!」「行けません!」で答える。
「これとこれ、どちらの商品がおすすめ?」などの質問に対しては「Aの商品!」と一旦答える。
その後、補足情報を伝えたり質問に答える。
この2つのポイントを気にして、相手の質問に答えるだけで大分コミュニケーションの質が上がると思いますよ。
そして、「話がわかりやすい」という評判に繋がっていくと思います。
「話し方」は人の評価に直結する
「話し方」って、日本の学校ではほとんど習わない割に人の評価に直結するんですよね。
たとえば、サッカーがうまくできなくても「頭が悪いな」とか「デキないやつだな」とは思われませんよね。
でも、「トンチンカンな答えをしてくるなぁ」「何を言っているかわからないなぁ」という人は、「頭悪いなぁ」と思われてしまうんですよね。
だからこそ、話し方とか表現ってとても大切です。
なぜなら、ほとんどの人は人に評価されているから。
評価されない世界で生きるのも大切ですが、ほとんどの人はそうもいかないはず。
だからこそ、ちょっとした心がけで改善できるなら改善したほうが良いですよね。
ただこれ、「自分のため」と思われがちですが、実はそれだけではありません。
相手に理解しやすく話すのは、相手のためです。
人は1日に使える判断力というのは限られています。これは色々な集中力の本などで語られていますよね。
ただ、相手に想像させたり、無駄な神経を使わせるのは、「相手の貴重な判断力を奪っている」という行為。
そして人生の時間も奪っています。
だからこそ、相手のためを思って、「的確に伝える」ことを意識してみるのはいかがですか?
自分にとっても相手にとっても、プラスしかないので、お試しあれ!