今日はいきなり本題から。
「時給計算は、準備や移動時間も含めるべきだよね」という話です。
突然ですが、あなたは自由いくらで働いていますか?
例えば、アルバイトの人なら「1,200円!」とか、すぐ回答ができる人も多いかもしれません。
また、サラリーマンの人でもちょっと自分の仕事について考えたことがある人なら、「2,000円!」とか回答ができるかもしれません。
ただ、その時給は真実ですか??
ちょっと深堀りしていきましょう。
時給計算をしてみる意味
まず、なぜ時給計算の話を出したか、話の前提を揃えておきます。
いくつか理由がありますが、3つに絞るなら
- 1時間あたりどれぐらいの価値=対価を生み出しているか把握するため
- 現実を直視するため
- 数値化することで、改善するため
ざっくりこんな感じでしょうか。
1時間あたりの時給を割り出し、現実を直視し、それを改善するという意味です。
「え、、時給換算するとこれしかもらっていないのか!」と驚くサラリーマンの人もいるかもしれません。
例えば、残業代が既に給料に含まれていて、いくら残業をしても「残業代」が変わらないパターンの人。
実はわたしは過去務めたことのある2社ともそのパターンでした(文句を言っているわけではありませんので誤解のないように!笑)
実は計算してみると、「コンビニのバイトより時給が安かった!」なんてこともあるかもしれません。
そうすると、「その仕事でいいのか」「どうやったら改善できるのか」「自分は他にやりたいことがあるのではないのか」など、いろんな思考のきっかけが生まれると思います。
もうひとつ伝えておきたいのは、「その仕事を続けるにあたり、時給だけが判断基準ではない」ということ。
もちろん、やり甲斐とか貢献とか、純粋に「好きだから」とか、いろいろな判断基準があっていいと思います。
ただ、その「好き」とか「やり甲斐」であなたの人生の時間を搾取されていませんか??
そのあたりを真剣に考えるきっかけにしてほしいなとも思います。
時給計算には、準備や移動時間も含めなくてはいけない
で、本題です。
その時給計算は合っていますか?
再度サラリーマンを例に出しますが、次のような時間ってありませんか?
- 着替える時間
- 出社の準備をする時間
- 通勤する時間
- 無駄に1時間もある昼食時間
- 残業の時間
- 付き合いたくないのに行く飲み会
- 社内での雑談
- クリーニングに出しに行く時間・・・
嫌じゃないものもあるかもしれません。また、「通勤時間は本を読んで勉強している!」なんて人もいるかもしれません。
でも、それってその仕事がなければ発生していない時間ですよね。勉強も、通勤しながらじゃない方がはかどりますよ。
でで、これらを全てまとめて考えてほしいんですよね。
過去の自分を振り返る
ちなみに私は以前、このようなスタイルでした。(記憶があいまいなのでざっくりですが)
05:30 起床
06:00 出発
07:00 カフェで勉強
08:00 職場で仕事スタート
11:50〜13:00 昼食
21:00 退社(たまに外で勉強)
22:30 帰宅
職場で決められていた労働時間は「09:00〜18:00」です。
ですので、表面上は昼食の1時間を抜いて8時間×月平均20日=160時間ですよね。
ただ、上記でいうと「カフェで勉強」以外は、仕事のために使っている時間です。合計すると16時間。
単純計算ですが、16時間×月平均20日=320時間。
(実際には土日もたまに出社していたので、もっと多いですが)
で、給料の額面ではなく「手取り金額」を時間で割ると・・・いくらになるんでしょうか。
もし手取り25万円だったら、時給781円ですよ。(160時間だったとしても1,562円ですが・・・)
栃木県の最低賃金である882円(2021年10月から)より低いですね。
つまり、高校生バイトよりも安いです。
(補足ですが、この最低賃金よりも低い金額が提示されている場合があるのは「試用期間」があるかららしいです)
あなたの時間は経費である
で、ここまで聞いても違和感がある人もいると思います。
「いやいや、ちょっと盛りすぎでしょ。移動時間まで計算するなんて・・・」と。
でもそれって、「自分の時間にはお金がかかっていない」「自分が動くことは無料だ」と思っているからじゃないですか?
言い方を変えると、自分が動くことにお金がかかっていることを知らないんだと思います。
だから、家賃が安いからと言って片道2時間のところに住んでしまったりするんですよね・・・
よく見る「月●時間しか働いていません」というコピー
私は事業のひとつとしてレンタルスペースを運営しています。レンタルスペース運営のコンサルなどもしているため、いろいろな話や情報を目にします。
そんなレンタルスペース業界ですが、インターネット上の情報を見ると、「月●時間しか働いていない」という謳い文句をよく見るんですよね。
ただ、これって移動時間や備品の購入、お金の計算や入力などにかかっている時間などは計算されているのか、非常に疑問です。特に移動ですね。
こういう情報を見て「時間がかからないんだ!」と飛びついて、遠い物件などを契約してしまったら元も子もないですね。
とか言っている私も、「月10時間の労働で」というキャッチコピーを使ったりしています。
ただ、私の場合は移動時間もかなり厳密に計算しており、実際には「月8時間」で運営を達成したこともあります。
今は2店舗目の準備などでかなり時間を費やしていますが、スタジオ1店舗に関してはざっくり10時間ぐらいで運営ができている計算です。
移動時間は片道6分ですからね笑
まとめ
今回は「時給計算には準備と移動時間も含めよう」というテーマで書きました。
「あなたの時給計算は間違っている!」と言いたいのではありません。
あなたが1時間に生み出している価値や対価は、あなたの働きや頑張りに見合ったものになっているか、考えるきっかけにしてほしいと思って書きました。
私はいくつかの仕事をしていますが、時給15,000円を超えるものもあれば、時給数十円(100円もいかないということです)の仕事もあります。
将来のためにコツコツやっている仕事ですね。このブログもそれに入ります笑
でも、自分はそれも含めて、楽しみながら仕事しています。
それは、自分が生み出している価値を把握できているから。
ぜひあなたも、自分の仕事が生み出している価値を見直してみませんか?